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村上晃一さんメッセージ
ぼくは小学校5年、6年生のとき京都ラグビースクールに通いました。たった2年だった けれど、ラグビーが大好きになりました。先生は「ボールを赤ちゃんのように大切にあ つかおう」と教えてくれました。ぼくはボールを大切に抱えて走りました。それが何より 楽しかった。ずっとラグビーのそばで生きていこうと思って、高校、大学でラグビー部 に所属し、気がついたら、ラグビーマガジンという雑誌の編集部にいました。
ぼくは日本代表になれなかったけれど、ラグビーを伝える立場でワールドカップにも 行き、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、イギリスなど世界各国をまわりまし た。いまは、ジェイスポーツというテレビ局で世界中のラグビーの解説をしています。ラ グビーがぼくを世界に連れて行ってくれたのです。いま、みんなが楽しくラグビーをして いる京都ラグビースクールからは、サントリーラグビー部で活躍した長谷川慎さんのよ うに日本代表選手もでているし、多くのすばらしい先輩が巣立っています。みんなのい るグラウンドは、世界のいろんな場所とつながっているのです。
とにかくラグビーを好きになろう。好きになるためには、少しずつでいいから上手に なろう。きょうより来週、来週より再来週、キックがよく飛ぶようになったとか、パスがま っすぐ投げられるようになったとか、そんなことでいい。進歩すれば、ラグビーはどんど ん楽しくなる。そして夢を持とう。2019年、日本でワールドカップが開催されることが決 まりました。2016年、2020年のオリンピックでは、男女ともに7人制ラグビーが正式種 目になります。全国高校大会、全国大学選手権、トップリーグ、日本代表、そして世界 へ。目標とすべき舞台はたくさんあります。 レフリーで世界を目指してもいい、強いチ ームを作るコーチになってもいい、選手をサポートするドクターやトレーナーも素晴らし い仕事です。夢をもって、それに向かって強く突き進んで下さい。いつかみんなが関わ るチームの解説ができる日を楽しみに待っています。
2010年 2月
ラグビージャーナリスト
村上晃一
J SPORTS-ラグビージャーナリスト
村上 晃一氏
京都ラグビースクールOB
※本文の掲載については、村上晃一さんより許可を得ております。なお無断掲載、修正等はご遠慮願います。
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